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クラフトビールのご紹介

Our Craft Beer

ヘイジーIPA・ニューイングランドIPA

ビールの歴史は古く、その発祥は今からおよそ7000年前の中東地域であるとされています。現代の標準的なビールであるホップを用いた製法は中世の頃からヨーロッパで広まり、その時代から数えても500年ほどの歴史がありますが、今でもビール作りにおいて新たな試みは続いています。2003年にアメリカのブルワリーで発明された「ニューイングランドIPA」は、誕生からまだわずか20年ほどの新しいビアスタイルですが、日本でもこの2~3年で急速な広がりを見せ人気が高まっています。

 

アメリカ北東の角に位置する6つの州を「ニューイングランド」と呼びます。そのうちの1つ、バーモント州のストー(Stowe)という小さな町のはずれに、アルケミストブルワリー(The Alchemist Brewery)という醸造所があります。


2003年にオープンしたブルワリーで、当初より代表作として「HEADY TOPPER」というビールを醸造していました。スタイルは「アメリカンダブルIPA」。独自のブレンドによるホップの使い方で、アロマの香りと濁りを特徴としたビールです。このスタイルが評判を呼び、やがて「ニューイングランドIPA」と呼ばれるようになりました。今では世界中のクラフトビール好きに親しまれ、見た目から「ヘイジーIPA」という呼び方が主流になっています。”haze”とは英語で霞や濁りのことをいい、ほかにもニューイングランドIPA(New England IPA)の短縮で”NEIPA”「ネイパ」といったり、味わいから「ジューシーIPA」と呼ぶこともありますが、いずれも全て同じスタイルのことです。

日本では、三重県にある伊勢角屋麦酒が2017年に「ねこにひき」という商品名でニューイングランドIPAを販売し、これが日本のヘイジーIPAの元祖となりました。当初ラベルには「New England IPA」と表記していましたが、2024年10月23日に瓶から缶に変更した際にラベルデザインも変わり、今では「HAZY DOUBLE IPA」と書いています。

ホップの苦味が特徴的なIPAに比べるとヘイジーIPAは感じる苦味は抑えられており、特有の甘みもあって非常に飲みやすいビールです。ベースがダブルIPAということもあり、アルコール度数は7~8%と少し高めのものが多いです。”いわゆる(ピルスナーのような)ビール”が嫌いだという人でもヘイジーIPAなら好きだという人はきっとたくさんいることでしょう。私も「ねこにひき」をはじめとしたヘイジーIPAは特に気に入っているスタイルで、これからクラフトビールを始めるみなさんにもぜひおすすめしたい商品です。缶商品だと中身は見えませんが瓶の場合は中が透けて見えますので、濁り具合をぜひみなさんの目で確かめてみてください。

 

337 Aleでこれまで取り扱ったヘイジーIPAの一例

 

▲伊勢角屋麦酒 三重県伊勢市
商品名:ねこにひき
アルコール度数:8%

 

▲OKAYAMA JIMOTO BEER 086 岡山県倉敷市
商品名:KURASHIKI HAZY IPA
アルコール度数:7%

 

▲西陣麦酒 京都府京都市上京区
商品名:霞華
アルコール度数:8%

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